Brewing policy
酒造りに取り組む姿勢
地元千葉県産のお米でおいしいお酒造り
弊社の酒造りの姿勢を一言で表しますと、「良質な地元のお米からおいしい酒造り」となります。
ここ数年、日本酒の業界でも耳にすることの多くなったテロワールという言葉。
テロワールとは、「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉で、もともとはワイン、コーヒー。お茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴を指すフランス語です。同じ地域の作物にはその土地特有の性格が与えられる、とされています。
テロワールという言葉が業界で一般的になる以前より、地元のお米からおいしいお酒を造ることが地酒屋の矜持であるとの信念のもと、弊社では原料米の千葉県産米化を進めてきました。2010年頃には、全国新酒鑑評会に出品するためのお酒と一部の大吟醸酒に使用している山田錦を除いて千葉県産米に切り替えを完了しておりました。残る山田錦について対応を検討としていたところ、地元山武市の農家さんから山田錦を栽培するので酒米に使用してもらえないかとの相談があり、その農家さんの栽培した山田錦を仕込んでみたところ、品質が確かだと杜氏から報告がありました。その報告を受け、令和2酒造年度以降使用する山田錦は、全量この農家さんが栽培したお米とすることとしました。結果、令和2酒造年度以降、弊社で使用する原料米の全量千葉県産米化が完了することとなりました。
これからも弊社は、地元のお米を丁寧に仕込み、お客様においしいとおっしゃっていただけるお酒造りに邁進してまいります。ご期待下さい。
目標とする日本酒は、「料理にそっと寄り添う名脇役」
梅一輪の銘柄は、俳人 服部嵐雪の句「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」からとりました。
この句は「一輪咲いた梅の花を見つけ、あたりはまだ冬の景色だが春がひっそりとやってきたのだ」と一輪の梅の花に春の訪れを感じた喜びを詠んだものだと聞いております。
弊社が目指すお酒は、繊細な香りとふくよかな味わいが料理を引き立てる、控えめで奥ゆかしいお酒です。料理がより引き立つように、そっと寄り添う脇役のようなお酒。そう、冬景色の中でひっそりと春の訪れを告げる一輪の梅の花のようなお酒でありたいのです。
地酒は地域の食文化の一翼を担う
地酒は地域の食文化の一翼を担う。
創業以来、弊社はこの信念のもと地元に密着した酒造りと営業に邁進してまいりました。
お陰様で、弊社のお酒は地元である千葉県内の多くの小売店様・飲食店様にお取り扱いをいただいております。これは、地元で消費されてこそ地酒であるという創業来の営業方針の成果だと自負しております。
その反面、弊社のお酒は千葉県以外ではほとんど流通しておりません。
このホームページを通じて県内のお客様はもちろん、県外のお客様とのお付き合いも広がれば幸いです。
蔵見学について
申し訳ありませんが、蔵見学はお断りさせていただいております。
食品衛生上の理由と、小規模の蔵であるため、十分にお客様のお相手をできる人員がおりません。そして、機械など、一般のお客様には危険があるかもしれない道具がございます。
特に冬場は、これらの条件が重なり、また、夏場は蔵の補修などで更に危険になっている場合がございますので、年間を通して蔵見学をお断りさせていただいております。
皆さまご理解の程、宜しくお願い申し上げます。